消防士の勤務体制
消防士の勤務は、毎日勤務と隔日勤務に分けられます。
● 毎日勤務者
月曜日から金曜日の朝8時30分から夕方5時15分まで仕事をして土日祝日が休みです。 一般の会社員と同じような勤務体制です。消防本部や予防業務、管理職など現場の仕事でない職員が、毎日勤務の体制で勤務します。
● 隔日勤務者
まる1日働いて、まる1日休みというもので、日を隔てて勤務することから隔日勤務と呼ばれています。1係と2係の2つのグループに分け、24時間ごと交互に勤務していきます。当務日は、午前9時00分から翌日の午前9時00分まで仕事をします。「当務」と「非番」を3サイクルしたら休みになります。
非番と週休はどちらも同じように思えるかもしれませんが、非番は休みではありません。
非番日は、災害が多発した場合や大災害といった非常事態が発生した場合、家にいても急に呼び出されることがあります。また、事務仕事が残っていたり、訓練があったりすると昼過ぎまで仕事があったりします。
消防署の1日
災害が起きていないときの消防署の1日の流れを紹介します。
前の日から仕事をしている人が、これから仕事をする人に、前の日の仕事や出来事を伝えます。これから仕事につく人は、明日の朝まで、24時間勤務します。
交替
9:10
車両・資機材点検
仕事についた人は、車のサイレンやライト、車に積んでいる道具などに異常がないか確認し、いつでも災害出動できるように準備します。
車両点検
資機材点検
点検が終わると、前の日に出動した災害や仕事の内容、今日の予定などについて情報を共有するためのミーティングを行います
係ごとの役割によって、それぞれが担当している事務や業務を行います。
地水利調査、救急講習会、予防査察、消防署見学、消防訓練指導などがあります。
予防広報
水利調査
お昼休みです。出動に備えるために、外に出かけてお店で食事をすることはできません。
お弁当を頼んだり、自分たちで料理をして食事をします。
おもに事務仕事や勉強を行います。火災が起きた後に作成する火災原因調査報告書の作成や、届出書といわれる消防に関する書類の受付や審査などがあります。
また、夜に訓練をするときもあります。
夜間執務
夜間訓練
仕事の合間にトレーニングをします。消防士は、体力がなければ人を助けることができません。
トレーニングを行い、体を鍛えています。
トレーニング
仮眠室という部屋で体を休めます。いつ災害が起こるかわからないので、いつでも出動できるように活動服で寝ます。
全員で協力して行います。
清掃
車や道具の手入れをして、きれいな状態で次の係に引き継ぐ準備をします。
車両清掃
その日仕事をする人と交替し1日の勤務が終了します。家に帰りゆっくり体を休めます。この日を「非番」といいます。