消防車の道具
筒先(管槍)
ホースの一番先に取りつけて、狙った場所に放水する道具です。先の部分を回すことで、放水する水のかたちを変えることができます。泡の放水に適した筒先、建物の中に進入して消火するのに適した筒先など、火災の状況で使い分けます。
消防ホース
消防車から火災がおきている場所まで水を送るとても大事な道具です。1本の長さは20mあり、火災の状況に応じて3種類の太さのホースを使い分けます。
背負器
3~4本のホースを積むことができる道具です。ランドセルのように背負って走ることで、遠いところまでホースを伸ばすことができます。ホースを4本積むと、重さは約30キロにもなります。
空気呼吸器
煙のひどい建物に入るために、隊員がマスクをかぶり、背中に空気の入ったボンベを背負います。
煙は体に悪いので、空気呼吸器を使うことで煙を吸わずに活動ができます。30分間ぐらい活動ができます。
3連はしご
3つのはしごを伸ばすと最大8.7メートルまで伸びます。建物の2階や3階で逃げ遅れた人を助けたり、消火活動をするときに使用します。
救急車の道具
ストレッチャー
けがをした人や急な病気の人を、病院へ搬送する時に使う担架です。患者さんの状態にあわせて、高さやかたちを変えることが出来ます。
足を折りたたんでそのまま救急車にのせることが出来ます。
車載モニター
救急車の中で患者さんの体の状態を確認できる機器です。いろいろなセンサーを患者さんの体につけることで、心臓の動きの速さ、心臓のリズム、血の流れる強さ、呼吸の状態、血の中にある酸素の量をみることができます。
除細動器(AED)
電気ショックが必要な心臓の状態を判断して、心臓へ電気ショックを与えて正常な状態に戻す機器です。学校やデパートなど、多くの人が集まる場所にも置いています。みんなの学校のどこにAEDがあるか探してみてね。
救命処置セット
救急救命士という特別な資格を持った人だけが使うことができる道具です。患者さんに点滴をしたり、薬を使用することができます。また、呼吸状態が悪い人のために特殊なチューブを使うこともできます。
スクープストレッチャー、バックボード
スクープストレッチャー(写真左)は、本体が半分に分かれ、患者さんを持ち上げなくても、すくうように乗せることができます。
バックボード(写真右)は、主に交通事故現場などで使用され、全身を固定して搬送するための道具です。
救助工作車の道具
スプレッダー
先端が開いたり閉じたりする道具です。交通事故現場で車の中で閉じ込められた人を助けるためにドアをつぶしたり、狭い部分を広げたりすることができます。
カッター
先端がはさみのようになっていて、固いものでも切断できます。車や鉄パイプなどを切ることができ、いろいろな救助現場で使われています。
マット型空気ジャッキ
空気の力でマットをふくらませ、重たいもの持ち上げたり、小さな隙間を広げたりします。交通事故現場で車の下敷きになっている人を助けるときなどに使います。
ロープ・カラビナ
つないだり、縛ったり、引っ張ることで人を助けたり、自分の体を守ったり、ものを固定したりします。
消防隊員はたくさんの結び方を訓練しています。
熱画像カメラ
熱に反応して画像を表示する特殊なカメラです。視界が悪い煙の中でも逃げ遅れた人を見つけることができます。消火活動の最後に残り火がないか確認するときにも使います。